岩大戟(イワタイゲキ) 春の花 2012年05月23日 岩大戟(イワタイゲキ)はトウダイグサ科トウダイグサ属の多年草である。本州の関東地方から沖縄にかけて分布し、海岸の崖地に生える。海外では、台湾や朝鮮半島南部にも分布する。「大戟」というのはトウダイグサの中国名である。草丈は30~50センチくらいである。茎は太くて直立し、株立ち状となる。茎には毛は生えていない。根や根茎は肥厚する。葉は長い楕円形で、互い違いに生える(互生)。葉は肉質で先は尖らず、縁にぎざぎざ(鋸歯)はない。茎や葉を傷つけると、有毒な白い乳液を出す。開花時期は4~6月である。茎先にたくさんの短い花茎を傘形に出し、トウダイグサ科特有の杯状花序(花が杯状の総苞に包まれるて茎先につく)をつける。花序の下につく苞葉は卵形で黄色く、子房の表面には乳頭状の突起がたくさんある。花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。属名の Euphorbia はローマ時代のモーリタニア王Jubaの侍医「エウフォルブス(Euphorbus)さん」にちなんで名づけられた。この属の植物の1種の乳液を初めて薬に使ったことからきている。種小名の jolkinii は日本植物の採集家「ジョルキン(P.Jolkin)さんの」という意味である。写真は4月につくば植物園で撮った。学名:Euphorbia jolkinii★荒波をものともせずに根を張って ここが住みかと岩大戟はPR