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鼬萩(イタチハギ)



鼬萩(イタチハギ)はマメ科イタチハギ属の落葉低木である。
原産地は北アメリカで、カナダからメキシコにかけて分布する。
英名はインディゴ・ブッシュ(indigo bush)である。
日本へは砂防用、護岸用として大正時代に渡来した。
現在は野生化しており、繁殖するのでほかの植物に影響をおよぼす恐れがある。
そのため日本の侵略的外来種ワースト100に選定されている。
外来生物法でも要注意外来生物に指定されている。
樹高は1~4メートルくらいである。
枝には弱い棘がある。
葉はやや大きな奇数羽状複葉(鳥の羽のように左右に小葉がいくつか並び、先に1つの小葉がついて1枚の葉が構成される)で、互い違いに生える(互生)。
小葉の形は卵形である。
葉の先は尖り、縁にぎざぎざ(鋸歯)はない。
開花時期は5~6月である。
茎先に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、暗い紫色をした小さな蝶形の花をたくさんつける。
黄色の葯(雄しべの花粉を入れる袋)が目立つ。
花の後にできる実は長さ1センチくらいの豆果(莢の中に種子が入るもの)で、種子が1個あり、熟しても弾けない。
和名の由来は、花序の姿からイタチの尾を連想したものである。
別名を黒花槐(クロバナエンジュ)という。
属名の Amorpha はギリシャ語の「amorphos(不格好な)」からきている。花が旗弁のみで、翼弁や竜骨弁がないことから名づけられた。
種小名の fruticosa は「低木状の」という意味である。
写真は5月に小石川植物園で撮った。
学名:Amorpha fruticosa


★イタチの尾ぴんと伸ばして咲く姿
 変わってるねと首をかしげて
☆イタチの尾花粉をつけてにょきにょきと
 花と思わず奇妙な姿




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