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金竜花(キンリュウカ)



金竜花(キンリュウカ)はキョウチクトウ科キンリュウカ属(ストロファンツス属)の蔓性常緑低木である。
ストロファンツス属はアフリカや熱帯アジアに35種から40種くらいが分布する。
本種が代表種で、属名の和名もキンリュウカ属という。
和名の由来は、黄色い花弁(裂けた花冠)が細くねじれている様子をたとえたものである。
別名を山羊の角夾竹桃(ヤギノツノキョウチクトウ)という。
これは、二股に分かれて角のように見える実の形からつけられた名である。
学名のストロファンツス・ディバリカツスで表示するものもある。
本種の原産地は中国の南西部、ベトナム、ラオスで、山道の傍らなどに生える。
樹高は2メートルから5メートルくらいである。
葉は細長い卵形で、向かい合って生える(対生)。
開花時期は5月から7月くらいである。
花冠は黄緑色で5つに裂け、5本の萼片がだらりと紐状に垂れ下がる。
喉の部分には赤紫色の模様が入る。
花の後にできる実は袋果(熟すと果皮が自然に裂けて種子を放出する)である。
実の中には白い長い毛が密生した細長い種子がたくさん入っている。
全草が有毒だが、薬用としても強い効果がある。
生薬名は羊角拗(ようかくおう)といい、ストロファンチンという強心作用をもつ物質が含まれている。
属名の Strophanthus はギリシャ語の「strophos(ねじれた紐)+ anthos(花)」からきている。
種小名の divaricatus は「広く開いて分かれた」という意味である。
写真は5月に東京都薬用植物園の温室で撮った。
学名:Strophanthus divaricatus

★唸るほど不思議な花の姿見て
 実も見たいなと思い強まり



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