那須の檜扇文目(ナスノヒオウギアヤメ) 夏の花 2012年05月25日 那須の檜扇文目(ナスノヒオウギアヤメ)はアヤメ科アヤメ属の多年草である。栃木県に分布し、那須高原の貯水池や水田の用水路に生える。北海道から本州の中部地方にかけて分布する檜扇文目(ヒオウギアヤメ)の変種である。基本種との違いは、全体に大形で、外花被片も幅が広い。環境省のレッドリスト(2007)では、「ごく近い将来における絶滅の危険性が極めて高い種」である絶滅危惧IA類(CR)に登録されている。なお、那須の檜扇文目(ナスノヒオウギアヤメ)の名称は2007年版レッドリストから採用されたものである。それ以前は那須檜扇文目(ナスヒオウギアヤメ)と呼ばれており、Ylistでもこの名称である。草丈は80センチから100センチくらいである。葉は剣状で、幅が2センチから3センチくらいあり、檜扇(ヒオウギ)に似る。開花時期は5月から6月である。茎先で枝分かれしてて花径8センチくらいの青紫色の花をつける。外花被片は3枚あり、円形ないし心形で大きい。文目(アヤメ)と同様の網目模様が入る。内花被片は文目(アヤメ)よりも短く、へら形をしている。花は一日花で、朝開き夕方にはしぼんでしまう。実は結ばない。属名の Iris はギリシャ語で虹を意味する。種小名の setosa は「棘状の」という意味である。変種名の nasuensis は「那須の」という意味である。写真は5月につくば植物園で撮った。学名:Iris setosa var. nasuensis★地元ではしっかり育てているらしい 滅多に見られぬ花に出合って花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|PR