谷空木(タニウツギ) 夏の花 2011年05月25日 谷空木(タニウツギ)はスイカズラ科タニウツギ属の落葉低木である。北海道の西部から本州にかけて分布し、山地の谷間や渓流沿いに生える。海外では、中国や朝鮮半島にも分布する。樹高は2~3メートルくらいである。地際から良く枝分かれをし、株立ち状となる。葉は卵形で、向かい合って生える(対生)。葉の先は尖り、縁には低いぎざぎざ(鋸歯)がある。葉には艶があり、裏面には白い毛が生える。幹や枝が中空になっていることから「空木」の名があるが、白い花を咲かせる空木(ウツギ)はユキノシタ科で、仲間が異なる。開花時期は5~6月である。葉の脇に散房花序(柄のある花がたくさんつき、下部の花ほど柄が長いので花序の上部がほぼ平らになる)を出し、漏斗状の淡いピンクの花を咲かせる。花の色は変わらない。萼片は5枚、雄しべは5本である。雌しべの花柱は糸状で長く突き出ている。花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。属名の Weigela はドイツの科学者「ウェイゲル(Weigel)さん」の名からきている。種小名の hortensis は「庭園栽培の」という意味である。写真は7月に尾瀬で撮った。学名:Weigela hortensis★清らかな水の流れがよく似合う 谷空木の花鐘を鳴らして今日の花ドットコム花図鑑PR