蝦夷子桜(エゾコザクラ) 夏の花 2011年07月15日 蝦夷子桜(エゾコザクラ)はサクラソウ科サクラソウ属の多年草である。北方領土を含む北海道に分布し、大雪山系、利尻山、斜里岳、羅臼岳などの高山の湿った草地などに生える。北海道では希少種(R)に指定されている。海外では、サハリン、カムチャツカ、アリューシャン、アラスカ、カナダなどにも分布する。草丈は10センチから15センチくらいである。根際から生える葉はへら形で、ロゼット状となる。葉の上部には粗いぎざぎざ(鋸歯)がある。開花時期は7月から8月である。茎先に散形花序(たくさん枝が出て、先に1個つずつ花がつく)を出し、花径2センチくらいの紅紫色の花を1輪から6輪くらいつける。花冠は5つに裂け、裂片の先はさらに浅く2つに裂ける。喉の部分は黄橙色である。花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。属名の Primula はラテン語の「primos(最初)」縮小形である。プリムラ・ベリスが早春に他に花に先駆けて咲くことから名づけられた。種小名の cuneifolia は「くさび形の葉の」という意味である。写真は7月に旭山動物園で撮った学名:Primula cuneifolia★木の生えぬ高山に咲く蝦夷子桜 見たいけれども登れないなあ花図鑑植物図鑑PR