未草(ヒツジグサ) 夏の花 2016年07月29日 未草(ヒツジグサ)はスイレン科スイレン属(ニンファエア属)の多年草である。ニンファエア属は世界各地の熱帯や温帯に58種が分布する。(Catalogue of Life: 2016 Annual Checklist より)また、多くの園芸品種が作出されている。日本には本種のみが分布する。本種の中国名を睡蓮(shuilian)という。これを音読みしたスイレンがこの仲間の総称となっており、属名の和名もスイレン属という。英名はピグミーウォーターリリー(pygmy water lily)である。本種は沖縄をのぞく日本各地に分布し、池や沼に生える。海外では、中国、台湾、シベリア、インド北部、ヨーロッパ、北アメリカなどに広く分布する。和名の由来は、未の刻(午後2時)ころに開花するというところからきている。実際には午前中に花を開き、夕方にはしぼむ。草丈は20センチから50センチくらいである。葉は根際から生えて水面に浮く。円形でつけ根の部分はやじり形に深く切れ込んでいる。開花時期は5月から10月くらいである。花茎の先に花径5センチくらいの白い花をつける。花弁は8枚から15枚くらいである。萼片は4枚、雄しべはたくさんある。一つの花は3日咲いた後、水中に沈んで実をつける。花の後にできる実は液果(果皮が肉質で液汁が多い実)である。花言葉は「純真」「信仰」である。俳句の季語は夏である。7月23日の誕生花である。明治時代の末期から栽培品種が輸入されるようになり、逸出したものが野生化している。在来種の遺伝的撹乱が懸念されている。属名の Nymphaea はギリシャ神話に登場する水の女神「ニンファー(Nympha)」からきている。種小名の tetragona は「四角の」という意味である。写真は5月につくば植物園で撮った。学名:Nymphaea tetragona★どきどきと胸躍らせて近づけば 未草咲く清楚な姿☆真っ白な花は水面を飾るよに 静かに祈る未草咲く花図鑑植物図鑑ミラーサイト|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|PR PR" dc:identifier="http://kisetunohana2.blog.shinobi.jp/%E5%A4%8F%E3%81%AE%E8%8A%B1/%E6%9C%AA%E8%8D%89%EF%BC%88%E3%83%92%E3%83%84%E3%82%B8%E3%82%B0%E3%82%B5%EF%BC%89" /> -->