二色空木(ニシキウツギ) 夏の花 2011年05月27日 二色空木(ニシキウツギ)はスイカズラ科タニウツギ属の落葉低木である。日本固有種である。北海道の南西部から九州にかけての太平洋岸に分布し、山地に生える。樹高は1~3メートルである。若い枝には毛が生えている。葉は細長い卵形で、向かい合って生える(対生)。葉の先は尖り、縁には細かいぎざぎざ(鋸歯)がある。葉の裏面には葉脈に沿って毛が生える。開花時期は5~6月である。葉の脇や枝先に2~3輪ずつ、白い漏斗形の花をつける。花は淡い黄色を帯びており、花冠の先は5つに裂ける。花は咲き進むと紅色に変わる。初めから花の色が紅色のものもあり、紅花二色空木(ベニバナニシキウツギ)と呼ばれる。花の後につく実は硬い円筒形のさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)で、11月ころに熟して裂ける。同じように花の色が変化するものに箱根空木(ハコネウツギ)がある。こちらは太平洋側の海岸に近い傾斜地に生える。若い枝には毛が生えないなどの違いがあるが、中間型のものもあって区別しにくいという。属名の Weigela はドイツの科学者「ウェイゲル(Weigel)さん」の名からきている。種小名の decora は「美しい」という意味である。写真は5月につくば植物園で撮った。学名:Weigela decora★名前だけ聞いていたけどこの花か 二色空木をどう見分けるの今日の花ドットコム花図鑑PR