マダガスカルジャスミン 夏の花 2011年05月08日 マダガスカルジャスミン(Madagascar jasmine)はガガイモ科シタキソウ属の常緑蔓性多年草である。ジャスミンの名がつくがジャスミンの仲間とは異なる。こうした命名法は英名ではよく見られるので注意が必要である。原産地はマダガスカル島である。蔓性で草丈は5メートルくらいまで伸びる。葉は卵形で、互い違いに生える(互生)。葉の先は尖り、縁にぎざぎざ(鋸歯)はない。葉の質は分厚く、艶がある。開花時期は5~9月くらいである。葉の脇から散形花序(枝先に1個つずつ花がつく)を出し、白い筒状の花をつける。花冠の先は5つに裂ける。花にはジャスミンのような香りがある。花の後にできる実は袋果(熟すと果皮が自然に裂けて種子を放出する)である。属名からきたステファノティスの名でも流通している。属名の Stephanotis はギリシャ語の「stepan(冠)+otis(耳)」からきている。雄しべが変形した副冠が耳状になることから名づけられた。種小名の floribunda は「花の多い」という意味である。写真は4月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園で撮った。学名:Stephanotis floribunda★爽やかな香り漂う白花に 思わず知らず笑みの浮かんで今日の花ドットコム花図鑑PR