シクラメン 冬の花 2011年01月17日 シクラメンはサクラソウ科シクラメン属の多年草である。原産地は地中海沿岸地方、西アジアである。ヨーロッパで品種改良が進められた。日本へは明治時代の末期に渡来した。現在では、鉢植え植物のトップクラスに成長している。また、寒さに強く屋外に植えられる品種も開発され、ガーデンシクラメンとして普及している。草丈は10センチから40センチくらいである。根際から生える葉には長い柄があり、心臓形ないし円形である。葉の表面には斑が入り、縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。開花時期は10月から4月くらいである。花は茎先に1輪ずつ咲く。花の色は、赤、白、紫色、ピンクなどのものがあり、クリーム色のものも作出されている。花冠は5つに裂ける。萼片は5枚である。雄しべは花冠のつけ根の部分に合着していて短い。花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。園芸品種では、グラデーションのかかるものや多弁咲きのものなどが開発されている。和名は篝火花(カガリビバナ)という。反り返る花びらの様子などから名づけられたものであろう。命名者は牧野富太郎博士である。別名を豚の饅頭(ブタノマンジュウ)という。これは英名のsow bread(雌豚のパン)を訳してつけられた名である。英名は球根が豚の餌になることから名づけられたものである。どちらも現在ではほとんど使われることがない。俳句の季語は春である。属名の Cyclamen はギリシャ語の「cyklos(円)」からきている。球形に近い球根の形からつけられた名である。種小名の persicum は「ペルシャの」という意味である。写真は12月に板橋区立熱帯環境植物館で撮った。品種名はビクトリアとモンブランである。学名:Cyclamen persicum★シクラメン花びら一つ君の背に 狂おしいほど強く抱き締め☆燃え盛る想いよ届け君のもと 篝火花は可憐に咲いて今日の花ドットコム花図鑑PR