忍者ブログ

季節の花

いま咲いている花

Home > 記事一覧

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

糊麻(ノリアサ)

糊麻(ノリアサ)

糊麻(ノリアサ)はアオイ科オクラ属の一年草である。
1944年に京都大学の香川冬夫博士によって作出された栽培植物である。
黄蜀葵(トロロアオイ)とオクラとの種間雑種である。
両者の性質を持ち合わせており、根からは糊の原料がとれ、果実は食用になる。
草丈は1~2メートルである。
葉は手のひら状に深く切れ込み、互い違いに生える(互生)。
開花時期は8~9月くらいである。
黄色くて中心が暗い紫色をした5弁花をつける。
花は一日花である。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
和名の由来は、糊の原料となり葉の形が「麻」に似ていることからきている。
属名の Abelmoschus はアラビア語の「麝香(abul)+父(mosk)」からきている。
種小名の glutinotextilis は「織物に用いるねばついた」という意味である。
写真は9月に東京都薬用植物園で撮った。
学名:Abelmoschus x glutinotextilis


★めずらしい名前の花を紐解けば
 先人なせし巧みに出会い


糊麻(ノリアサ)

花図鑑
植物図鑑






PR

丸葉乗鞍薊(マルバノリクラアザミ)

丸葉乗鞍薊(マルバノリクラアザミ)

丸葉乗鞍薊(マルバノリクラアザミ)はキク科アザミ属の多年草である。
日本固有種である。
中部地方に分布し、亜高山や高山の林の縁や道端に生える。
草丈は100~150センチくらいである。
同じ中部地方に分布する乗鞍薊(ノリクラアザミ)の変種である。
葉は一般のアザミ類と異なって深い切れ込みがなく、細長い楕円形をしている。
基本種には深い切れ込みがある。
葉の長さは10~20センチくらいである。
葉の裏面には白い毛が密生し、白っぽい。
このため雪薊(ユキアザミ)の別名がある。
基本種も同様に裏面が白いので、裏白薊(ウラジロアザミ)の別名がある。
開花時期は8~10月である。
花(頭花)の色は淡い紅紫色で、茎先に横向きか下向きにつく。
総苞片(花序全体を包む葉の変形したもの)が長く反り返るのが特徴である。
花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。
属名の Cirsium はギリシャ語の「cirsos(静脈腫)」からきている。静脈腫に薬効のある植物につけられた名が転用された。
種小名の norikurense は「乗鞍岳の」という意味である。
種小名の integrifolium は「全縁葉の」という意味である。
写真は9月に上高地で撮った。
学名:Cirsium norikurense var. integrifolium


★薊でも葉っぱはスマート楕円形
 切れ込むだけが能でないから


丸葉乗鞍薊(マルバノリクラアザミ)

花図鑑
植物図鑑






狸の剃刀(タヌキノカミソリ)

狸の剃刀(タヌキノカミソリ)

狸の剃刀(タヌキノカミソリ)はヒガンバナ科ヒガンバナ属の多年草である。
原産地は中国である。
湖北省から雲南省にかけて分布している。
日本には自生していないが、観賞用として導入されている。
面白い名前だが、狐の剃刀(キツネノカミソリ)を意識したネーミングなのであろう。
草丈は50~60センチくらいである。
開花時期は8~9月である。
淡いピンク色の花被片に、濃いピンクの縦ラインが入っている。
花の咲くころには葉は枯れている。
結実はしない。
属名の Lycoris はギリシャ神話の海の女神「リコリス(Lycoris)」の名からきている。花の美しさを称えて名づけられた。
種小名の incarnata は「肉色の」という意味である。
写真は8月につくば植物園で撮った。
学名:Lycoris incarnata


★美しく咲いているのにどことなく
 気配怪しい狸の剃刀


狸の剃刀(タヌキノカミソリ)

花図鑑
植物図鑑






四角向日葵(シカクヒマワリ)

四角向日葵(シカクヒマワリ)

四角向日葵(シカクヒマワリ)はキク科テトラゴノテカ属の一年草である。
向日葵(ヒマワリ)に近い仲間である。
原産地は北アメリカの南東部である。
和名の由来は、茎が四角いところからきている。
草丈は2~3メートルくらいである。
茎は直立をする。
葉は心形で、向かい合って生える(対生)。
葉の先は尖り、つけ根の部分は茎を抱く。
開花時期は6~8月である。
茎の上部で枝分かれをして、先に黄色い花(頭花)をつける。
花は向日葵(ヒマワリ)ほどは大きくはない。
花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。
属名の Tetragonotheca はギリシャ語の「tetra(4つの)+gono(種)+theca(ケース)」からきている。
種小名の helianthoides は「ヒマワリ属(Helianthus)のような」という意味である。
写真は7月につくば植物園で撮った。
学名:Tetragonotheca helianthoides


★しげしげと花覗き込み考える
 四角向日葵どこが四角い


四角向日葵(シカクヒマワリ)

花図鑑
植物図鑑






岩沙参(イワシャジン)

岩沙参(イワシャジン)

岩沙参(イワシャジン)はキキョウ科ツリガネニンジン属の多年草である。
日本固有種で、フォッサマグナ要素の植物である。
本州の関東地方から中部地方にかけて分布し、山地の湿った岩場に生える。
草丈は30~70センチくらいである。
根際から生える葉は卵形である。
茎につく葉は細い披針形で、互い違いに生える(互生)。
葉の縁には鈍いぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は9~10月である。
鐘形をした紫色の花が多数垂れ下がる。
花冠の先は浅く5つに裂ける。
花径は15ミリから25ミリくらいである。
萼片は5枚、雄しべは5本である。
花の色は白いものもある。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
沙参(シャジン)というのは釣鐘人参(ツリガネニンジン)のことである。
和名の由来は、岩場に生える釣鐘人参(ツリガネニンジン)の仲間というところからきている。
属名の Adenophora はギリシャ語の「adenos(腺)+phoreo(有する)」からきている。植物体全体に乳液を出す腺細胞があることから名づけられた。
種小名の takedae は高山植物の研究家「武田久吉さんの」という意味である。
写真は10月に芦ノ湖野草園で撮った。
学名:Adenophora takedae


★ひっそりと俯きながら花つける
 岩沙参は日本の生まれ


岩沙参(イワシャジン)

花図鑑
植物図鑑






楽天

PR






AmazonStore
by amanatu


カレンダー

10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

カウンター



最新コメント

最新トラックバック

プロフィール

HN:
性別:
非公開

バーコード

ブログ内検索

アクセス解析