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メキシカンブッシュセージ

メキシカンブッシュセージ

メキシカンブッシュセージ(Mexican bush sage)はシソ科アキギリ属の多年草(半低木)である。
メキシカンセージ(Mexican sage)とも呼ぶ。
原産地は北アメリカから中南アメリカにかけてで、ポピュラーな観賞用ハーブである。
別名をアメジストセージ(amethyst sage)という。
ベルベットセージ(velvet sage)と呼ばれることもある。
草丈は100~150センチくらいである。
茎の断面は四角形で、2年目から下部は木質化する。
葉は長い披針形(笹の葉のような形)で、十の字状に向かい合って生える(十字対生)。
葉には軟毛が生えており、先は鋭く尖る。
葉の色は淡い緑色で、よい香りがする。
開花時期は9~11月である。
短日植物で、日差しが短くなると花を開く。
茎先に10~30センチくらいの総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を斜めに出し、唇形の花をつける。
萼は紅紫色で、ビロード状の軟毛に覆われている。
花の色は白いものと紫色のものがある。
雄しべは5本あるが、そのうちの3本は退化している。
雌しべは1本で、先は2つに裂ける。
花の後にできる実は分果(複数の子房からできた果実)で、4つのブロックからなる。
葉を乾燥させたものを生薬でセージ葉といい、芳香性健胃薬とされる。
属名の Salvia はラテン語の「salvare(治療)」からきている。薬用になるものが多いことから名づけられた。
種小名の leucantha は「白い花の」という意味である。
写真は10月に東京都薬用植物園で撮った。
学名:Salvia leucantha


★ビロードがぽんと弾けて顔を出す
 紅紫は夕陽に染まり


メキシカンブッシュセージ

花図鑑
植物図鑑






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矢の根梵天花(ヤノネボンテンカ)

矢の根梵天花(ヤノネボンテンカ)

矢の根梵天花(ヤノネボンテンカ)はアオイ科ヤノネボンテンカ属(パポニア属)の常緑低木である。
原産地は南アメリカである。
日本へ渡来した時期は不明である。
日本でも帰化していて、道ばたなどに生える。
草丈は100~150センチくらいである。
茎は下部でよく枝分かれをして、横に広がる。
葉はくさび形で矢じりの形に似ている。
葉の縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。
この葉の形が「矢の根」の名の由来になっている。
「梵天」は婆羅門天のことだが、同時に山伏の峰入り行列の先頭に立てたりする御幣(ごへい)をも意味する。
花の形をこの「梵天」に見立てたものであろう。
同じアオイ科に梵天花(ボンテンカ)という花がある。
開花時期は8~9月である。
花径は5~7センチくらいで、花びらは白く真ん中が濃い赤褐色をしている。
また、花びらの裏側にはきれいな濃い赤色の筋が入っている。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
別名を高砂芙蓉(タカサゴフヨウ)という。
属名の Pavonia はスペインの植物学者「パボン(J. A. Pavon)さん」の名からきている。
種小名の hastata は「鉾形の」という意味である。
写真は10月に京都府立植物園で撮った。
学名:Pavonia hastata


★あっさりと咲いているよな振りをして
 花の裏には綺麗な模様


矢の根梵天花(ヤノネボンテンカ)

花図鑑
植物図鑑






リコリス・アフリカーナ

リコリス・アフリカーナ

リコリス・アフリカーナはヒガンバナ科ヒガンバナ属の多年草である。
異名をリコリス・アウレアという。
原産地は中国の南部や台湾、ミャンマーなどである。
アフリカーナの名は、南アフリカ産と誤認されてつけられたようである。
草丈は50センチくらいである。
根際から生える葉は線形で、開花と同時に展開する。
葉の先は鋭く尖り、裏面は粉白色を帯びる。
葉は翌春に枯れる。
開花時期は9~10月である。
花の色はクリーム色で、上向きに咲く。
花被片は6枚で強く反り返り、雄しべと雌しべが突き出る。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
鍾馗水仙(ショウキズイセン)の名でも流通しているが、鍾馗水仙(ショウキズイセン)の学名は Lycoris traubii で本種とは異なる。
属名の Lycoris はギリシャ神話の海の女神「リコリス(Lycoris)」の名からきている。花の美しさを称えて名づけられた。
種小名の africana は「アフリカの」という意味である。
写真は9月につくば植物園で撮った。
学名:Lycoris africana(=Lycoris aurea)


★あれこれは鍾馗蘭かと見紛うて
 違いを知れば楽しさ広がり


リコリス・アフリカーナ

花図鑑
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匙面高(サジオモダカ)

匙面高(サジオモダカ)

匙面高(サジオモダカ)はオモダカ科サジオモダカ属の多年草である。
漢字では「匙沢瀉」とも書く。
北海道から本州の中部地方にかけて分布し、水田や池沼などに生える。
海外では、朝鮮半島や中国の東北部にも分布する。
草丈は50~80センチくらいである。
根際から生える葉には長い柄があり、楕円形(さじ形)である。
葉の縁にぎざぎざ(鋸歯)はない。
開花時期は6~10月くらいである。
雌雄同株である。
花径2センチくらいの白い3弁の単性花をつける。
茎の上部につくのが雄花で、下部につくのが雌花である。
それぞれ3枚の花びらの真ん中に黄色い雄しべ、黄緑色の雌しべがつく。
花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。
塊茎を生薬で沢瀉(たくしゃ)といい、利尿剤などに用いられる。
属名の Alisma はギリシャ語で「海水(alis)」からきているとの説がある。
種小名の plantago-aquatica は「オオバコ属に似た水生の」という意味である。
変種名の orientale は「東方の」という意味である。
写真は6月につくば植物園で撮った。
学名:Alisma plantago-aquatica var. orientale


★面高を区別するのはむずかしい
 どんな葉なのか覚えていこう


匙面高(サジオモダカ)

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丸葉瑠璃花笠擬き(マルバルリハナガサモドキ)

丸葉瑠璃花笠擬き(マルバルリハナガサモドキ)

丸葉瑠璃花笠擬き(マルバルリハナガサモドキ)はキツネノマゴ科ルリハナガサモドキ属の常緑小低木である。
原産地は南太平洋である。
学名からプセウデランテムム・レティクラツム・オバリフォリウムやプセウデランテムム・オバリフォリウムなどの名でも表示されている。
瑠璃花笠擬き(ルリハナガサモドキ)の変種である。
樹高は1メートルくらいである。
葉は幅の広い楕円形で、向かい合って生える(対生)。
葉は緑色から黄色へと変化する。
開花時期は8~10月である。
暖地では周年開花をする。
花の色は白くて先が4つに裂け、花の真ん中は赤紫色である。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Pseuderanthemum はギリシャ語の「pseudo(偽)+Eranthemum(ルリハナガサ属)」からきている。ルリハナガサ属に似たという意味合いである。
種小名の reticulatum は「網状の」という意味である。
変種名の ovarifolium は「広楕円形の葉の」という意味である。
写真は1月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園で撮った。
学名:Pseuderanthemum reticulatum var. ovarifolium


★南海の島が似合うね瑠璃の色
 白との調和ただ美しく


丸葉瑠璃花笠擬き(マルバルリハナガサモドキ)

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