黄金雪柳(オウゴンユキヤナギ) 春の花 2012年04月11日 雪柳(ユキヤナギ)はバラ科シモツケ属の落葉低木である。原産地は日本と中国である。国内では、本州の関東地方から九州にかけて分布する。黄金雪柳(オウゴンユキヤナギ)はその園芸品種である。特徴は葉の色が黄色いことである。樹高は100~150センチくらいである。葉は披針形(笹の葉のような形)で、互い違いに生える(互生)。 開花時期は3~4月である。株元から多数の枝を出し、白い小さな花がいっぱいにつける。その花の様子が雪のように見え、枝や葉の形が柳のように見えるのが名の由来である。花弁は5枚である。雄しべは20本、雌しべは5本である。花の後にできる実は袋果(熟すと果皮が自然に裂けて種子を放出する)である。 俳句では「雪柳」が春の季語である。属名の Spiraea はギリシャ語の「speira(螺旋)」に由来する。果実が螺旋状になるものがあることから名づけられた。種小名の thunbergii はスウェーデンの植物学者で日本の植物を研究した「ツンベルクの」という意味である。品種名の Aurea は「黄金色の」という意味である。写真は3月に埼玉県花と緑の振興センターで撮った。学名:Spiraea thunbergii 'Aurea'★するすると伸ばした枝は黄金色 真白の花びら粉ふくように花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|PR
ピンク雪柳(ピンクユキヤナギ) 春の花 2012年04月10日 雪柳(ユキヤナギ)はバラ科シモツケ属の落葉低木である。原産地は日本と中国である。本州の関東地方から九州にかけて分布する。また、庭木とされる。ピンク雪柳(ピンクユキヤナギ)はその園芸品種である。園芸品種名の藤野ピンキー(フジノピンキー)の名でも流通している。作出者の名を藤野花臣さんという。樹高は1~2メートルくらいである。よく枝分かれをし、樹形は株立ち状となる。樹皮は暗い灰色である。葉は幅の狭い披針形(柳の葉のような形)で、互い違いに生える(互生)。葉の縁には小さな鋭いぎざぎざ(鋸歯)がある。開花時期は3~4月である。花弁は5枚、萼片も5枚である。花の色は淡いピンク色である。小さな花をしだれる枝いっぱいに咲かせる。原種の花の色は白いが、本種は蕾と花びらの裏側が濃い紅色で、開くと淡い桃色になる。属名の Spiraea はギリシャ語の「speira(螺旋)」に由来する。果実が螺旋状になるものがあることから名づけられた。種小名の thunbergii はスウェーデンの植物学者で日本の植物を研究した「ツンベルクさんの」という意味である。写真は3月に埼玉県花と緑の振興センターで撮った。学名:Spiraea thunbergii 'Fujino Pinky'★紅色を帯びて可憐な雪柳 ゆらりと揺れて誰を手招く花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
雲南萩(ウンナンハギ) 春の花 2012年04月09日 雲南萩(ウンナンハギ)はマメ科ハナハギ属の落葉低木である。原産地は中国の南西部である。雲南省、チベット自治区、四川省、貴州省などに分布し、山の斜面などに生える。中国名は「多花杭子梢」ないし「小雀花」である。学名のカンピロトロピス・ポリアンタの名で表示するものもある。また、流通名を四季咲き雲南萩(シキザキウンナンハギ)という。樹高は1~2メートルである。枝は細くて角があり、毛が生えている。葉は3出複葉(1枚の葉が3つの小さな葉に分かれた形)で、互い違いに生える(互生)。小葉は卵形で、裏面には柔らかい毛が密生する。すべての葉に小托葉(葉のつけ根にある付属体)がついているのが本種の特徴である。開花時期は3~4月である。葉の脇に円錐花序(枝分かれして全体が円錐状に見える)を出し、白ないし淡い紅色の蝶形をした花を密生させる。花の後にできる実は豆果(莢の中に種子が入るもの)である。現地では重要な蜜原料植物となっているという。属名の Campylotropis はギリシャ語の「campylos(湾曲)+tropism(屈性)」に関連すると思われる。種小名の polyantha は「たくさん花の咲く」という意味である。写真は5月に鎌倉の円覚寺松嶺院で撮った。学名:Campylotropis polyantha★あでやかに山の斜面を埋めて咲く 雲南萩の姿思いて花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
犬行李柳(イヌコリヤナギ) 春の花 2012年04月08日 犬行李柳(イヌコリヤナギ)はヤナギ科ヤナギ属の落葉低木である。北方領土を含む北海道から九州にかけて分布し、日当たりの良い湿地や川岸などに生える。海外では、朝鮮半島、ウスリーなどにも分布する。樹高は2~3メートルくらいである。葉は長さ3~5センチくらいの細長い楕円形で柄はなく、縁には低いぎざぎざ(鋸歯)がある。葉は日本産のヤナギ属ではただ一つ向かい合って生える(対生)。ただし、互い違いに生える(互生)こともある。開花時期は3~5月である。葉に先立って短い花穂を出す。雌雄異株で、雄花と雌花がある。雄花は黄色い雄しべが密生する。雌花は黒い苞が目立ち、地味である。果実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)で、尾状にたくさんつく。和名の由来は、行李を作るのに使う行李柳(コリヤナギ)に似ているが弱くて役に立たないというところからきている。属名の Salix はケルト語の「sal(近い)+lis(水)」が語源といわれる。水辺に多いことを表している。その他、諸説がある。種小名の integra は「全縁の」という意味である。雄花の写真は4月に小石川植物園で撮った。雌花の写真は4月に箱根湿生花園で撮った。学名:Salix integra★春の陽をたっぷり浴びて蕊立てる 犬行李柳なかなかいいよ☆包まれた綿毛は白くふわふわと 役にたたねど姿可愛く花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
アメリカ麻殻(アメリカアサガラ) 春の花 2012年04月07日 アメリカ麻殻(アメリカアサガラ)はエゴノキ科アメリカアサガラ属の落葉小高木である。北アメリカの東部に分布し、山地に生える。日本には明治時代の中期に渡来した。樹高は3~9メートルくらいである。葉は卵形で、互い違いに生える(互生)。開花時期は4~5月である。枝先に散形花序(枝先に1個ずつ花がつく)を出し、釣鐘状の白い花を咲かせる。雌しべが突き出ており、白雲木(ハクウンボク)やえごの木(エゴノキ)に似ている。夏にはゴレンシに似た面白い形のさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)をつける(緑色)。属名の Halesia はイギリス人の牧師で植物学の後援者「ヘールズ(S. Hales)さん」の名からきている。種小名の carolina は「カロライナの」という意味である。写真は4月に小石川植物園で撮った。学名:Halesia carolina★真っ白な花の真ん中金の棒 ベルが揺れますアメリカ麻殻花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|