プセウデランテムム・グラキリフロルム 四季咲きの花 2012年09月07日 プセウデランテムム・グラキリフロルムはキツネノマゴ科ルリハナガサモドキ属(プセウデランテムム属)の常緑低木である。属名の読み方は「プセウデランセムム」や「プセウデランセマム」とするものもある。原産地は、中国の南西部、ペナン島、インド、スリランカなどである。異名をプセウデランテムム・アンデルソニー(Pseuderanthemum andersonii)という。樹高は1~3メートルくらいである。葉は披針形(笹の葉のような形)で、向かい合って生える(対生)。開花時期ははっきりしないが、温室では周年開花をする。枝先に穂状花序(柄のない花が花茎に均等につく)を出し、長い筒状をした白ないし淡い紫色の花をたくさんつける。花の先は5つに裂ける。花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。属名の Pseuderanthemum はギリシャ語の「pseudo(偽)+Eranthemum(ルリハナガサ属)」からきている。ルリハナガサ属に似たという意味合いである。種小名の graciliflorum は「細長い花の」という意味である。写真は4月に大阪市の咲くやこの花館で撮った。学名:Pseuderanthemum graciliflorum(=Pseuderanthemum andersonii)★情報の少ない花に燃え上がる 謎解く糸口どこにあるかと花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|PR
プセウデランテムム・ラクシフロルム 秋の花 2012年09月06日 プセウデランテムム・ラクシフロルムはキツネノマゴ科ルリハナガサモドキ属(プセウデランテムム属)の常緑小低木である。属名の読み方は「プセウデランセムム」や「プセウデランセマム」とするものもある。原産地はフィジー諸島である。英名はアメジストスター(amethyst star)である。樹高は60~120センチくらいである。葉は披針形(笹の葉のような形)で、向かい合って生える(対生)。開花時期は8~10月くらいである。葉の脇に花径3センチくらいの濃い赤紫色をした花をつける。花冠は筒状で、先が星形に5つに裂けて開く。花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。属名の Pseuderanthemum はギリシャ語の「pseudo(偽)+Eranthemum(ルリハナガサ属)」からきている。ルリハナガサ属に似たという意味合いである。種小名の laxiflorum は「疎らな花の」という意味である。写真は9月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園で撮った。学名:Pseuderanthemum laxiflorum★パープルの可愛い花がぽつぽつと 咲けば気分は南海の島花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
蝦夷の狐薊(エゾノキツネアザミ) 秋の花 2012年09月05日 蝦夷の狐薊(エゾノキツネアザミ)はキク科アザミ属の多年草である。北海道から本州の東北地方にかけて分布し、道端や草地、畑地などに生える。海外では、朝鮮半島、中国、シベリア、コーカサス地方、ヨーロッパロシアなどにも分布する。草丈は60~180センチくらいである。葉は細長い楕円形で、互い違いに生える(互生)。葉には柄はない。葉の先は尖り、縁には不規則なぎざぎざ(鋸歯)と棘がある。葉は羽状に切れ込まず、両面に毛が生える。雌雄異株である。開花時期は8~10月くらいである。茎の上部でよく枝分かれをし、枝先に花径1~2センチの紅紫色の花(頭花)を上向きにつける。頭花は筒状花のみからなる。総苞(花序全体を包む葉の変形したもの)は鐘形である。総苞片は反り返らない。花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。属名の Cirsium はギリシャ語の「cirsos(静脈腫)」からきている。静脈腫に薬効のある植物につけられた名が転用された。種小名の setosum は「棘状の」という意味である。写真は9月に帯広市の緑ヶ丘公園で撮った。学名:Cirsium setosum(=Breea setosa)★似た花を見た記憶から類推し そうかこれだと膝打つ思い花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
珠芽刺草(ムカゴイラクサ) 秋の花 2012年09月04日 珠芽刺草(ムカゴイラクサ)はイラクサ科ムカゴイラクサ属の多年草である。漢字では「零余子刺草」とも書く。北海道から九州にかけて分布し、山地の林の中や林の縁に生える。海外では、朝鮮半島、中国にも分布する。草丈は30~70センチくらいである。茎は緑色で刺がある。葉は幅広い楕円形で、葉は互い違いに生える(互生)。葉が向かい合って生える(対生)のがイラクサ属との区別点である。葉の縁には刺がある。葉柄のつけ根に珠芽(むかご)をつける。これが名の由来でもある。開花時期は8~9月である。雌雄同株である。雄花は葉の脇から出て、緑白色を帯びる。雌花は茎先から穂を出し、白い刺状の花柱(雌しべ)が目立つ。花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。属名の Laportea は19世紀のフランスの昆虫学者「ラポルト(F. L. de Laporte)さん」の名からきている。種小名の bulbifera は「鱗茎のある」という意味である。写真は9月に北大植物園で撮った。学名:Laportea bulbifera★葉の脇に瘤がたくさんついている 珠芽刺草棘に覆われ花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
鮹の足(タコノアシ) 秋の花 2012年09月03日 鮹の足(タコノアシ)はユキノシタ科タコノアシ属の多年草である。かつてはベンケイソウ科に分類されていた。分類体系によってはタコノアシ科とされる。本州から九州にかけて分布し、沼や河原などの湿地に生える。海外では、朝鮮半島や中国にも分布する。生育地の減少によって数が減りつつある。環境省のレッドリスト(2007)では、「現時点では絶滅危険度は小さいが、生息条件の変化によっては『絶滅危惧』に移行する可能性のある種」である準絶滅危惧(NT)に登録されている。草丈は30~100センチくらいである。茎は直立し、無毛で紅色を帯びる。葉は細長い披針形で、互い違いに生える(互生)。開花時期は8~9月である。茎先から外側に反った穂状花序(柄のない花が花茎に均等につく)を数本出し、内側に黄白色の小さな花をたくさんつける。この様子を吸盤のある「鮹の足」に見立てたのが名の由来である。花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。実が熟すころには全草が紅色に染まり、「ゆで蛸」のようになる。別名を沢紫苑(サワシオン)ともいう。属名の Penthorum はギリシャ語の「pente(5)++horos(特徴)」からきている。花が五数性であることから名づけられた。種小名の chinense は「中国の」という意味である。花の写真は8月につくば植物園で撮った。実の写真は11月につくば植物園で撮った。学名:Penthorum chinense★どことなくユーモラスだね鮹の足 秋の陽受けて真っ赤に染まり花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|