蛍柴胡(ホタルサイコ) 秋の花 2011年09月28日 蛍柴胡(ホタルサイコ)はセリ科ミシマサイコ属の多年草である。北海道から九州にかけて分布し、山地の岩場や草地に生える。海外では、朝鮮半島、中国、シベリア東部にも分布する。草丈は50センチくらいである。根際から生える葉は長い楕円形である。茎につく葉は幅の広い披針形で、茎を抱く。開花時期は8~10月くらいである。茎先や葉の脇から複数の散形花序(たくさん枝が出て、先に1個つずつ花がつく)を組み合わせて出し、黄色い小さな花を群がってつける。花の後にできる実は分果(複数の子房からできた果実)である。属名の Bupleurum はギリシャ語の「bous(牡牛)+pleuron(肋骨)」からきている。葉のつき方の様子から名づけられた。種小名の longiradiatum は「放射状に長い」という意味である。変種名の elatius は「より背の高い」という意味である。写真は9月に氷見市海浜植物園で撮った。学名:Bupleurum longiradiatum var. elatius★繊細な花の姿が目を奪う 不思議なるかな蛍柴胡は花図鑑植物図鑑PR