樺太大根草(カラフトダイコンソウ) 夏の花 2012年06月08日 樺太大根草(カラフトダイコンソウ)はバラ科ダイコンソウ属の多年草である。北方領土を含む北海道から本州の中部地方にかけて分布し、山地や亜高山の草地などに生える。海外では、サハリンやカムチャツカ半島にも分布する。草丈は40~70センチくらいである。全体に黄赤色の棘状の剛毛が生える。根際から生える葉は奇数羽状複葉(鳥の羽のように左右に小葉がいくつか並び、先に1つの小葉がついて1枚の葉が構成される)である。頂小葉が大きく、円形である。茎につく葉は単葉で、3つに中裂する。開花時期は5~6月である。茎先で枝分かれをして花径15ミリくらいの黄色い花を数個つける。花弁は5枚である。花弁の形は丸く、落ちやすい。萼片も5枚で、萼片の間に5枚の副萼片がある。花の真ん中は緑色で、たくさんの雄しべと雌しべがある。花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)の集合果である。卵形で、鉤状の毛が生える。和名の由来は、樺太で発見され、根際から生える葉が「大根」に似ているというところからきている。属名の Geum はラテン語の「geuo(美味)」からきている。種小名の macrophyllum は「大きな葉の」という意味である。変種名の sachalinense は「サハリンの」という意味である。写真は6月に信州の上高地で撮った。学名:Geum macrophyllum var. sachalinense★落ちやすい花びらどこか儚いが いろいろあるね花の咲き方花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|PR