高薊(タカアザミ) 秋の花 2011年08月30日 高薊(タカアザミ)はキク科アザミ属の越年草である。北海道から本州の長野県にかけて分布し、河原や休耕田などに生える。海外では、朝鮮半島、中国東北部、ウスリー地方、アムール地方などにも分布する。草丈は1~2メートルくらいである。根際から生える葉は開花時期には枯れる。茎につく葉は細長い楕円形で、互い違いに生える(互生)。葉は羽状に深く裂け、頂裂片は尾状に伸びる。開花時期は8~10月である。長い柄の先に花径25~35ミリくらいの紅紫色の花(頭花)を下向きにぶら下がるようにつける。総苞の形は卵状の球形である。総苞片は線形で、反り返る。花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。和名の由来は、花の柄が高く伸び上がっていることからきている。属名の Cirsium はギリシャ語の「cirsos(静脈腫)」からきている。静脈腫に薬効のある植物につけられた名が転用された。種小名の pendulum は「下垂の」という意味である。写真は9月に小石川植物園で撮った。学名:Cirsium pendulum★ぐいぐいと精一杯に背伸びして 花はだらりと垂れ下がらせて花図鑑植物図鑑PR