蜂蜜草(ハチミツソウ) 秋の花 2011年09月25日 蜂蜜草(ハチミツソウ)はキク科ハネミギク属の多年草である。原産地は北アメリカである。1960年代に養蜂用の蜜源植物として北海道へ導入された。1980年代から長野県などに野生化し、道ばたや草地、林の縁などに生える。現在では全国的に帰化しているが、数は少ないという。草丈は100~150センチくらいである。全草に短くて硬い毛が生える。茎は円柱形で狭い翼が5つくらいある。葉は細長い楕円形で、互い違いに生える(互生)。茎の下部では向かい合って生え(対生)たり、3枚が輪のようになって生え(輪生)たりする。葉の先は尖り、縁には鈍いぎざぎざ(鋸歯)がある。葉の両面に毛が生えていてざらつく。開花時期は7~10月である。茎先に散房花序(柄のある花がたくさんつき、下部の花ほど柄が長いので花序の上部がほぼ平らになる)を出し、花径4センチくらいの黄色い頭花をたくさんつける。舌状花は3~8枚で、反り返り下を向く。花の後にできる実は扁平なそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)で翼がある。和名を羽実菊(ハネミギク)という。これは実に翼があるところからつけられた名である。属名の Verbesina は属名の「Verbena(クマツヅラ属)」の変形である。種小名の alternifolia は「互生葉の」という意味である。写真は7月に軽井沢町植物園で撮った。学名:Verbesina alternifolia★寄って来る蜂はまだかと羽実菊 蜂蜜のもとたくさんあるよ花図鑑植物図鑑PR