矢の根梵天花(ヤノネボンテンカ) 秋の花 2011年09月23日 矢の根梵天花(ヤノネボンテンカ)はアオイ科ヤノネボンテンカ属(パポニア属)の常緑低木である。原産地は南アメリカである。日本へ渡来した時期は不明である。日本でも帰化していて、道ばたなどに生える。草丈は100~150センチくらいである。茎は下部でよく枝分かれをして、横に広がる。葉はくさび形で矢じりの形に似ている。葉の縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。この葉の形が「矢の根」の名の由来になっている。「梵天」は婆羅門天のことだが、同時に山伏の峰入り行列の先頭に立てたりする御幣(ごへい)をも意味する。花の形をこの「梵天」に見立てたものであろう。同じアオイ科に梵天花(ボンテンカ)という花がある。開花時期は8~9月である。花径は5~7センチくらいで、花びらは白く真ん中が濃い赤褐色をしている。また、花びらの裏側にはきれいな濃い赤色の筋が入っている。花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。別名を高砂芙蓉(タカサゴフヨウ)という。属名の Pavonia はスペインの植物学者「パボン(J. A. Pavon)さん」の名からきている。種小名の hastata は「鉾形の」という意味である。写真は10月に京都府立植物園で撮った。学名:Pavonia hastata★あっさりと咲いているよな振りをして 花の裏には綺麗な模様花図鑑植物図鑑PR