リコリス・アフリカーナ 秋の花 2011年09月22日 リコリス・アフリカーナはヒガンバナ科ヒガンバナ属の多年草である。異名をリコリス・アウレアという。原産地は中国の南部や台湾、ミャンマーなどである。アフリカーナの名は、南アフリカ産と誤認されてつけられたようである。草丈は50センチくらいである。根際から生える葉は線形で、開花と同時に展開する。葉の先は鋭く尖り、裏面は粉白色を帯びる。葉は翌春に枯れる。開花時期は9~10月である。花の色はクリーム色で、上向きに咲く。花被片は6枚で強く反り返り、雄しべと雌しべが突き出る。花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。鍾馗水仙(ショウキズイセン)の名でも流通しているが、鍾馗水仙(ショウキズイセン)の学名は Lycoris traubii で本種とは異なる。属名の Lycoris はギリシャ神話の海の女神「リコリス(Lycoris)」の名からきている。花の美しさを称えて名づけられた。種小名の africana は「アフリカの」という意味である。写真は9月につくば植物園で撮った。学名:Lycoris africana(=Lycoris aurea)★あれこれは鍾馗蘭かと見紛うて 違いを知れば楽しさ広がり花図鑑植物図鑑PR