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沖縄姫菜切り(オキナワヒメナキリ)



沖縄姫菜切り(オキナワヒメナキリ)はカヤツリグサ科スゲ属の多年草である。
沖縄の固有種である。
沖縄本島、石垣島、西表島に分布し、山地の渓流沿いの岩上に生える。
別名を沖縄姫菜切り萱(オキナワヒメナキリスゲ)という。
分類上は神宮萱(ジングウスゲ)の地域変種とされている。
神宮萱(ジングウスゲ)は別名を姫菜切り萱(ヒメナキリスゲ)という。
環境省のレッドデータブックでは、「現時点では絶滅危険度は小さいが、生息条件の変化によっては『絶滅危惧』に移行する可能性のある種」である準絶滅危惧(NT)に登録されている。
草丈は40~60センチくらいである。
葉は線形である。
葉の質は硬く、長さが35~50センチくらいある。
つけ根の部分の鞘は濃い褐色をした繊維状となる。
開花時期は8~9月である。
小穂は長い楕円状の円柱形である。
和名は、沖縄に分布して小形であり、葉がざらついて菜っ葉が切れるほどだというところからきている。
花の後にできる実は小堅果(皮が堅く、種と接触せずに種を包んでいる果実)である。
属名の Carex はギリシャ語の「keirein(切る)」からきている。葉が鋭いことから名づけられた。
種小名の sacrosancta は「神聖な場所の」という意味である。
変種名の tamakii は植物学者「玉城松栄さんの」という意味である。
写真は8月につくば植物園で撮った。
学名:Carex sacrosancta var. tamakii


★目立たぬが菅の仲間も面白い
 地域に応じ姿を変えて




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