小伊吹薊(コイブキアザミ) 秋の花 2011年08月22日 小伊吹薊(コイブキアザミ)はキク科アザミ属の多年草である。伊吹山の固有種である。山頂に近いお花畑に生える。環境省のレッドリスト(2007)では、「絶滅の危険が増大している種」である絶滅危惧II類(VU)に登録されている。草丈は40センチから100センチくらいである。葉は長い楕円形で、羽状に裂ける。葉には鋭い棘があり、茎に密集する。開花時期は8月から10月である。茎先に淡い紅紫色をした花(頭花)を密につける。花径は2センチくらいである。総苞は筒状で、蜘蛛毛(蜘蛛の巣のような細くからまっている毛)があり粘る。花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。属名の Cirsium はギリシャ語の「cirsos(静脈腫)」からきている。静脈腫に薬効のある植物につけられた名が転用された。種小名の confertissimum は「密生した」という意味である。写真は8月に伊吹山で撮った。学名:Cirsium confertissimum ★この土地がとても似合いの咲き方に 惚れ惚れとする小伊吹薊花図鑑植物図鑑PR