匙面高(サジオモダカ) 秋の花 2011年09月21日 匙面高(サジオモダカ)はオモダカ科サジオモダカ属の多年草である。漢字では「匙沢瀉」とも書く。北海道から本州の中部地方にかけて分布し、水田や池沼などに生える。海外では、朝鮮半島や中国の東北部にも分布する。草丈は50~80センチくらいである。根際から生える葉には長い柄があり、楕円形(さじ形)である。葉の縁にぎざぎざ(鋸歯)はない。開花時期は6~10月くらいである。雌雄同株である。花径2センチくらいの白い3弁の単性花をつける。茎の上部につくのが雄花で、下部につくのが雌花である。それぞれ3枚の花びらの真ん中に黄色い雄しべ、黄緑色の雌しべがつく。花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。塊茎を生薬で沢瀉(たくしゃ)といい、利尿剤などに用いられる。属名の Alisma はギリシャ語で「海水(alis)」からきているとの説がある。種小名の plantago-aquatica は「オオバコ属に似た水生の」という意味である。変種名の orientale は「東方の」という意味である。写真は6月につくば植物園で撮った。学名:Alisma plantago-aquatica var. orientale★面高を区別するのはむずかしい どんな葉なのか覚えていこう花図鑑植物図鑑PR