犬群雀(イヌムレスズメ) 春の花 2012年04月06日 犬群雀(イヌムレスズメ)はマメ科エキノソファラ属の落葉小低木である。原産地は朝鮮半島である。1属1種である。和名の由来は、中国原産の群雀(ムレスズメ)に似て小形であるというところからきている。別名を狗苦参(イヌクララ)ともいう。これは、薬用とする苦参(クララ)に似ているが役立たないというのが名の由来である。樹高は50~100センチくらいである。枝には毛が生えており、暗い褐色を帯びる。葉は奇数羽状複葉(鳥の羽のように左右に小葉がいくつか並び、先に1つの小葉がついて1枚の葉が構成される)で、互い違いに生える(互生)。小葉の形は楕円形で長さは4~6センチくらいあり、13~27枚で構成される。葉の裏面には白い毛が密に生える。開花時期は4~5月である。新しい枝の先に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、鮮やかな黄色をした蝶形の花を5~6個ずつつける。花径は15ミリくらいである。花の色は咲き進むと赤味を帯び、橙色になる。花の後にできる実は豆果(莢の中に種子が入るもの)である。属名の Echinosophora は「echinos(ハリネズミ)+sophora(クララ)」に由来する。種小名の koreensis は「朝鮮の」という意味である。写真は4月に小石川植物園で撮った。学名:Echinosophora koreensis ★小形でも役立たずとも構わない わが道を行く犬群雀花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|PR