東菊(アズマギク) 春の花 2012年04月05日 東菊(アズマギク)はキク科ムカシヨモギ属の多年草である。日本固有種である。本州の東北地方から中部地方にかけて分布し、土手や日当たりのよい原野に生える。東(あずま)は奈良時代には信濃・遠江より東の諸国をさし、近世には箱根より東の特に関東地方をさした。和名の由来も、関東地方から東北地方にかけて多いことからきている。草丈は10~30センチくらいである。茎には毛がたくさん生えている。根際から生える葉には長い柄があり、へら形をしている。茎につく葉は線形である。開花時期は4~6月である。花の色は、まわりの舌状花が淡い紅紫色で、真ん中の筒状花が黄色である。そのコントラストが美しい。花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。属名の Erigeron はギリシャ語の「eri(早い)+geron(老人)」からきている。元々はノボロギクにつけられた名で、灰白色の軟毛におおわれ、早く花が咲くという意味である。種小名の thunbergii はスウェーデンの植物学者で日本の植物を研究した「ツンベルクさんの」という意味である。写真は5月に神代植物公園の野草展(東京山草会)で撮った。学名:Erigeron thunbergii★美しい紅紫に包まれて 黄も鮮やかに東菊咲く花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|PR