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月下美人(ゲッカビジン)



月下美人(ゲッカビジン)はサボテン科クジャクサボテン属(エピフィルム属)の常緑多年草である。
エピフィルム属は中央アメリカに19種が分布する。
また、多くの園芸品種が作出されている。
そのような園芸品種の総称を孔雀サボテン(クジャクサボテン)といい、属名の和名もクジャクサボテン属という。
本種の原産地はメキシコで、熱帯雨林に生える多肉植物である。
国際自然保護連合(IUCN)のレッドリスト(Ver. 3.1, 2016)では軽度懸念(LC)に指定されている。
日本へは大正時代に渡来した。
主に鉢植えとして観賞用に栽培される。
和名の由来は、夜間に美しい花を咲かせることを美人薄命のたとえに重ねたものである。
草丈は1メートルから3メートルくらいである。
下部の茎は木質だが、上部の茎は葉状でよく枝分かれをする。
葉のように見えるのは茎が葉のように変化したものである。
開花時期は7月から11月くらいである。
よい香りのする白い花を咲かせる。
花径は15センチから20センチくらいある大輪の豪華な花で、夜の8時から9時ころに開花し、4時間ほどでしぼむ。
花言葉は「艶やかな人」である。
俳句の季語は夏である。
7月19日の誕生花である。
属名の Epiphyllum はギリシャ語の「epi(上)+ phyllon(葉)」からきている。花が葉の上のほうで咲くことから名づけられた。
種小名の oxypetalum は「鋭い花弁のある」という意味である。
写真は7月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園で撮った。
学名:Epiphyllum oxypetalum

★契りなば燃えにし燃えて一夜妻
 甘き香りを闇に溶かして
☆ただ一夜限りの恋と知りつつも
 甘き香りを放ち咲く花



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檜扇(ヒオウギ)



檜扇(ヒオウギ)はアヤメ科アヤメ属(イリス属)の多年草である。
イリス属は世界の温帯に150種くらい分布する。
日本にも文目(アヤメ)などが分布し、属名の和名をアヤメ属という。
本種は、かつてはヒオウギ属として独立していたが、DNA解析の結果に基づいて2005年にアヤメ属に編入された。
本州から沖縄にかけて分布し、山地の草地や海岸に生える。
また、鑑賞用として栽培される。
海外では、朝鮮半島、台湾、中国、インド北部などにも分布する。
中国名は射干(shegan)という。
和名の由来は、葉の様子を檜扇(平安時代の貴族の持った檜の薄い白板をとじ合わせた扇)にたとえたものである。
草丈は60センチから100センチくらいである。
葉は剣状の線形で根際から扇状に広がる。
開花時期は7月から9月である。
茎の上部で枝分かれをし、花径3センチから4センチくらいの花をたくさんつける。
花被片は6枚で平らに開く。
花被片の色は橙色で、内側に暗赤色の斑点がある。
雄しべは3本、雌しべは1本である。
花は夜にはしぼむ。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
黒く艶のある丸い種子は「ぬばたま」「うばたま」と呼び、和歌で枕詞(夜・夕・髪などに掛かる)とされる。
この枕詞は万葉集にもたくさん用いられている。
根茎を乾燥させたものを生薬で射干(やかん)といい、消炎、利尿、去痰などの薬効がある。
花言葉は「誠実」である。
俳句の季語は夏である。
7月16日の誕生花である。
属名の Iris はギリシャ語で虹を意味し、転じて植物名となった。
種小名の domestica は「栽培されている」という意味である。
花の写真は8月に名古屋市東山植物園で撮った。
実の写真は10月に板橋区立赤塚植物園で撮った。
学名:Iris domestica(異名:Belamcanda chinensis)

★射干玉(ぬばたま)の夜艶やかに明けぬれば
 東雲に吹く檜扇の風
☆檜扇の闇を思わす斑点の
 色は見せずと天を仰ぎて





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石竹(セキチク)



石竹(セキチク)はナデシコ科ナデシコ属(ディアンツス属)の多年草である。
ディアンツス属は北半球の温帯地方を中心に300種くらいが分布する。
また、多くの園芸品種が作出されている。
日本にも河原撫子(カワラナデシコ)などが分布し、属名の和名をナデシコ属という。
園芸的には、特に外国産のものは属名を英語風に読んだダイアンサスの名で流通している。
本種の原産地は中国、朝鮮半島、モンゴル、ロシアである。
中国名は石竹花(shizhu hua)という。
英名はチャイニーズピンク(Chinese pink)である。
日本へは平安時代に渡来したと推定されている。
現在では、庭植え、鉢植え、切り花として愛好されている。
和名は中国名を音読みしたものである。
名の由来は、岩間に竹のような葉をつけて咲くことからきている。
別名を唐撫子(カラナデシコ)という。
これは日本原産の河原撫子(カワラナデシコ)に大和撫子(ヤマトナデシコ)の別名があり、それと対比してつけられた名である。
清少納言の「枕草子」にも関連した記述がある。
また、江戸時代の園芸ブームで多くの園芸品種が生まれている。
草丈は20センチから40センチくらいである。
葉は線形で、向かい合って生える(対生)。
開花時期は5月から10月くらいである。
花径は2センチから3センチで、花の色は紅色や白の5弁花をつける。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
俳句の季語は夏である。
花言葉は「女性の美」である。
属名の Dianthus はギリシャ語の「Dios(ジュピター)+anthos(花)」からきている。「ジュピターの花」の意味で、花の美しさを称えるて名づけられた。
種小名の chinensis は「中国の」という意味である。
写真は7月に京都府立植物園で撮った。
ディアンツス・アムレンシス(Dianthus amurensis)の表示があった。
この品種は東北石竹(トウホクセキチク)などの名で区別されることもあるが、YListなどの最近のデータでは石竹(セキチク)の異名として包含されている。
学名:Dianthus chinensis

★いとし子を撫でる心地の愛らしさ
 切れ込む花弁はプリーツ仕立て




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黄花海芋(キバナカイウ)



黄花海芋(キバナカイウ)はサトイモ科オランダカイウ属(ザンテデスキア属)の多年草である。
ザンテデスキア属はアフリカの南部に10種が分布する。(Catalogue of Life の数値)
オランダ海芋(オランダカイウ)が代表種で、属名の和名もオランダカイウ属という。
本種の原産地も南アフリカで、ムプマランガ州で発見された。
英名はゴールデンカラーリリー(golden calla lily)などである。
オランダ海芋(オランダカイウ)が湿地性なのに対し、本種は畑地性である。
日本へは大正時代の初期に渡来した。
和名の由来は黄花で「海外からきた芋」であることからきている。
庭植え、鉢植え、切り花などとして利用される。
草丈は30センチから60センチくらいである。
葉は矢尻形である。
葉は肉厚で艶があり、白い斑点が入る。
開花時期は5月から7月である。
花のように見える黄色い部分は、サトイモ科特有の仏炎苞(棒状の花を包み込む苞を仏像の背景にある炎形の飾りに見立てたもの)と呼ばれる部分で、漏斗状に巻いている。
真ん中にある直立した部分が、小花の密生する肉穂花序(花軸が多肉化して花が表面に密生したもの)である。
花の後にできる実は液果(果皮が肉質で液汁が多い実)である。
花言葉は「素晴らしい美しさ」である。
俳句では「海芋」「カラー」が夏の季語である。
属名の Zantedeschia は17世紀イタリアの植物学者「ザンテデスキ(Giovanni Zantedeschi, 1773-1846)さん」の名からきている。
種小名の elliottiana はイギリス人でこの花を南アフリカから持ち込んで最初に植えた「エリオット(George Elliott, 1886)さんの」という意味である。
写真は7月に野田市の清水公園花ファンタジアで撮った。
学名:Zantedeschia elliottiana

★渦を巻く仏炎苞を耳にあて
 カラーの呟き聞いてみようか



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メキシコ百日草(メキシコヒャクニチソウ)



メキシコ百日草(メキシコヒャクニチソウ)はキク科ヒャクニチソウ属(ジニア属)の一年草である。
ジニア属はメキシコを中心に北アメリカの南西部から南アメリカにかけて23種が分布する。
基本種は百日草(ヒャクニチソウ)で、属名の和名もヒャクニチソウ属という。
本種の原産地はメキシコで、グアナフアト、ハリスコ、ミチョアカン、メキシコ州、オアハカに分布する。
近縁種の百日草(ヒャクニチソウ)に比べて葉が細く、草丈が低いのが特徴である。
英名はメキシカンジニア(Mexican zinnia)という。
ここで一例として取り上げたオールドメキシコ(Old Mexico)はその園芸品種である。
庭植え、鉢植えのほかアレンジメントなどにも利用される。
草丈は30センチから40センチくらいである。
葉は線状の披針形(笹の葉のような形)で、互い違いに生える(互生)。
開花時期は6月から9月くらいである。
茎先に花径5センチくらいの頭花を1輪つける。
花の色は、紅色と黄色の複色である。
花の真ん中が濃い紅色、先が濃い黄色の覆輪となる。
花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。
属名の Zinnia はドイツ人の植物学者「ツイン(Johann Gottfried Zinn, 1727-1759)さん」の名からきている。
種小名の haageana はドイツ人の植物学者「ハーゲ(Friedrich Adolph Haage, 1796-1866)さんの」という意味である。
写真は7月に京都府立植物園で撮った。
学名:Zinnia haageana 'Old Mexico'

★ふくよかに咲いた姿はアンティーク
 メキシコ生まれの貴婦人ここに



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