檜扇(ヒオウギ) 夏の花 2016年07月24日 檜扇(ヒオウギ)はアヤメ科アヤメ属(イリス属)の多年草である。イリス属は世界の温帯に150種くらい分布する。日本にも文目(アヤメ)などが分布し、属名の和名をアヤメ属という。本種は、かつてはヒオウギ属として独立していたが、DNA解析の結果に基づいて2005年にアヤメ属に編入された。本州から沖縄にかけて分布し、山地の草地や海岸に生える。また、鑑賞用として栽培される。海外では、朝鮮半島、台湾、中国、インド北部などにも分布する。中国名は射干(shegan)という。和名の由来は、葉の様子を檜扇(平安時代の貴族の持った檜の薄い白板をとじ合わせた扇)にたとえたものである。草丈は60センチから100センチくらいである。葉は剣状の線形で根際から扇状に広がる。開花時期は7月から9月である。茎の上部で枝分かれをし、花径3センチから4センチくらいの花をたくさんつける。花被片は6枚で平らに開く。花被片の色は橙色で、内側に暗赤色の斑点がある。雄しべは3本、雌しべは1本である。花は夜にはしぼむ。花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。黒く艶のある丸い種子は「ぬばたま」「うばたま」と呼び、和歌で枕詞(夜・夕・髪などに掛かる)とされる。この枕詞は万葉集にもたくさん用いられている。根茎を乾燥させたものを生薬で射干(やかん)といい、消炎、利尿、去痰などの薬効がある。花言葉は「誠実」である。俳句の季語は夏である。7月16日の誕生花である。属名の Iris はギリシャ語で虹を意味し、転じて植物名となった。種小名の domestica は「栽培されている」という意味である。花の写真は8月に名古屋市東山植物園で撮った。実の写真は10月に板橋区立赤塚植物園で撮った。学名:Iris domestica(異名:Belamcanda chinensis)★射干玉(ぬばたま)の夜艶やかに明けぬれば 東雲に吹く檜扇の風☆檜扇の闇を思わす斑点の 色は見せずと天を仰ぎて 花図鑑植物図鑑ミラーサイト|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|PR PR" dc:identifier="http://kisetunohana2.blog.shinobi.jp/%E5%A4%8F%E3%81%AE%E8%8A%B1/%E6%AA%9C%E6%89%87%EF%BC%88%E3%83%92%E3%82%AA%E3%82%A6%E3%82%AE%EF%BC%89" /> -->