鳳仙花(ホウセンカ) 夏の花 2011年07月30日 鳳仙花(ホウセンカ)はツリフネソウ科ツリフネソウ属の一年草である。原産地は中国からインドにかけてである。和名の由来は、花を鳳凰(ほうおう)に見立てたものである。日本へは江戸時代に中国から渡来した。草丈は30~60センチくらいである。茎は軟らかく、直立をする。葉は細長い楕円形で、互い違いに生える(互生)葉の先は尾状に尖り、縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。開花時期は7~9月である。葉の脇に2~3輪ずつ花をつける。花弁は5枚、萼片も5枚である。萼片の後ろには距(花冠のつけ根が後ろに飛び出たもの)がある。花の色は赤である。園芸品種には、白、ピンク、紫色などのものがあり、八重咲きのものもある。花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。古くは花で爪を染めたことから爪紅(ツマベニ)の名がある。俳句の季語は秋である。属名の Impatiens はラテン語の「impa(否定)+tient(忍耐)」からきている。「我慢できない」という意味で、さく果にさわると急に弾けることから名づけられた。種小名の balsamina はラテン語でホウセンカを意味する。写真は7月に小石川植物園で撮った。八重咲きのものは9月に京都府立植物園で撮った。学名:Impatiens balsamina★鳳仙花弾ける思いひた隠し そっと待ち伏せ君がハートを花図鑑植物図鑑PR