蓬菊(ヨモギギク) 夏の花 2011年08月03日 蓬菊(ヨモギギク)はキク科ヨモギギク属の多年草である。原産地はヨーロッパからシベリアにかけてである。日本へは明治時代に渡来した。英名をタンジー(tansy)と言い、ハーブとして知られている。駆虫剤として用いられるほか、調味料、芳香剤としても用いられる。草丈は100~200センチくらいある。茎は固く、葉は細かい切れ込みがあり、互い違いに生える(互生)。開花時期は7~10月である。茎先に丸くて平べったい黄色の花をたくさん咲かせる。花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。舌状花のないところが蓬(ヨモギ)に似ているということで蓬菊(ヨモギギク)の名がつけられた。北海道には変種の蝦夷蓬菊(エゾヨモギギク)が自生する。属名の Tanacetum はラテン語の「tanazita(不死)」からきている。種小名の vulgare は「普通の」という意味である。写真は7月に東京都薬用植物園で撮った。学名:Tanacetum vulgare★全草に強い香りを漂わせ 蓬菊咲く姿妖しく花図鑑植物図鑑PR