裏白七竈(ウラジロナナカマド) 夏の花 2011年07月27日 裏白七竈(ウラジロナナカマド)はバラ科ナナカマド属の落葉低木である。日本固有種である。北海道から本州の中部地方にかけて分布し、亜高山や高山の林の縁や谷筋などに生える。樹高は1~2メートルである。よく枝分かれをして横に広がる。葉は奇数羽状複葉(鳥の羽のように左右に小葉がいくつか並び、先に1つの小葉がついて1枚の葉が構成される)で、互い違いに生える(互生)。小葉は4~6対くらいつく。小葉の形は披針形(笹の葉のような形)で、上部の縁には鋭いぎざぎざ(鋸歯)がある。頂小葉より側小葉のほうが大きい。葉の裏面は白っぽく、それが名の由来にもなっている。開花時期は6~8月である。枝先に散房花序(柄のある花がたくさんつき、下部の花ほど柄が長いので花序の上部がほぼ平らになる)を上向きに出し、花径1センチくらいの白い小さな花をたくさんつける。花弁は5枚で、花弁の形は倒卵形である。萼片は5枚で、茶褐色の軟毛が生える。雄しべは20本である。花の後にできる実は楕円形の偽果(子房以外の部分が加わってできている果実)で上向きにつき、赤く熟する。属名の Sorbus はこの属の植物の古いラテン名からきている。種小名の matsumurana は植物分類学者「松村任三さんの」という意味である。写真は7月に八幡平で撮った実の写真は7月に北大植物園で撮った。学名:Sorbus matsumurana★どれどれと葉っぱの裏を覗き込む 花の様子も少し違うぞ花図鑑植物図鑑PR