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夏椿(ナツツバキ)

夏椿(ナツツバキ)

夏椿(ナツツバキ)はツバキ科ナツツバキ属の落葉高木である。
本州の宮城県から九州にかけて分布し、山地に生える。
また、寺の敷地内に沙羅双樹(サラソウジュ)として植えられることが多い。
仏教では釈迦が沙羅双樹の下で涅槃に入ったとされている。
日本では夏椿(ナツツバキ)がこの沙羅双樹(サラソウジュ)と誤認されたという。
海外では、朝鮮半島の南部にも分布する。
樹高は5メートルから15メートルくらいである。
樹皮は紅色を帯びており、平滑である。
葉は楕円形で、互い違いに生える(互生)。
開花時期は6月から7月である。
葉の脇に花径5センチから6センチの白い花をつける。
花弁は5枚である。
花弁には皺があり、外側の1枚は緑色を帯びる。
雄しべはたくさんあり、花糸は黄色い。
花は一日花で、咲いた後は花の形そのままで木の下に落ちる。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
別名を沙羅樹(シャラノキ)という。
俳句では「沙羅の花」が夏の季語である。
属名の Stewartia はイギリスのビュート侯「ジョン・スチュワート(John Stuart)」の名からきている。
種小名の pseudo-camellia は「ツバキ属に似た」という意味である。
写真は6月に川口市立グリーンセンターで撮った。
紅葉の写真は11月に川口市立グリーンセンターで撮った。
学名:Stewartia pseudo-camellia


★一日の命なればと白き肌
 風にそよがせ夏椿咲く


夏椿(ナツツバキ)

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