岩鏡(イワカガミ) 夏の花 2011年07月26日 岩鏡(イワカガミ)はイワウメ科イワカガミ属の多年草である。日本固有種である。北海道から九州にかけて分布し、亜高山、高山の岩場や草地などに生える。草丈は10~20センチくらいである。葉には長い柄があり、根際から生える。葉の形は卵円形で、表面には艶がある。これが和名の由来でもある。開花時期は4~7月である。茎先に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、3~10輪の花を横向きにつける。花の色は淡い紅色から白まで変異がある。花径は10~15ミリくらいで、鐘状をしている。花冠は5つに分かれ、その先は更に細かく裂けている。雄しべは5本で、真ん中に紅色の雌しべの柱頭が1本ある。花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。属名の Schizocodon はギリシャ語の「scizein(裂ける)+kodon(鐘)」に由来する。鐘形の花冠は縁が細かく切れ込んでいることから名づけられた。種小名の soldanelloides は「Soldanella(イワカガミダマシ属)+oides(のような)」で、イワカガミダマシ属に似たという意味である。写真は7月に八幡平で撮った。学名:Schizocodon soldanelloides★ちりちりと裂けたピンクが可愛いよ 深山の似合う岩鏡の花花図鑑植物図鑑PR