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紅花時計草(ベニバナトケイソウ)

紅花時計草(ベニバナトケイソウ)

紅花時計草(ベニバナトケイソウ)はトケイソウ科トケイソウ属の多年草である。
原産地はベネズエラ、ボリビアである。
日本では温室で栽培されるが、沖縄では露地植えされている。
蔓性で他のものに絡まって伸びる。
草丈は3~6メートルくらいになる。
茎や葉には毛が生えている。
葉は長い楕円形で、互い違いに生える(互生)。
葉は肉厚な革質で、縁には粗いぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は7~8月だが、温度さえ合えば通年開花をする。
茎先に近い葉の脇から柄を出し、濃い紅色の花を1輪ずつつける。
花は一日花だが、次々と開花する。
花弁が10枚あるように見えるが、花弁5枚と萼片5枚からなる。
真ん中にある鬚のようなものは副花冠である。
副花冠も濃い紅色で、つけ根の部分は白くなっている。
花の後にできる実は液果(果皮が肉質で液汁が多い実)である。
「時計草」の由来は、花の形を時計の文字盤に見立てたものである。
英名はレッドパッションフラワー(red passion flower)である。
この場合のパッションは「受難」を意味する。
花の形をキリストの十字架に見立てたものである。
属名の Passiflora はラテン語の「flor della passione(情熱の花)」からきている。雌しべの柱頭をはりつけにされたキリストにたとえ、放射状の副花冠をキリストの後光にたとえた。
種小名の coccinea は「赤い」という意味である。
写真は7月に水戸市植物公園で撮った。
学名:Passiflora coccinea


★刻むなら深紅の時を刻みたい
 惜しんでみても一夜の命


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