礼文柴胡(レブンサイコ) 夏の花 2011年07月19日 礼文柴胡(レブンサイコ)はセリ科ミシマサイコ属の多年草である。北方領土を含む北海道に分布し、高山(礼文島、利尻島、増毛山地、大雪山系、夕張山地など)の岩礫地や草地に生える。海外では、サハリン、カムチャッカ、シベリアにも分布する。環境省のレッドリスト(2007)では、「ごく近い将来における絶滅の危険性が極めて高い種」である絶滅危惧IA類(CR)に登録されている。草丈は5センチから20センチくらいである。根際から生える葉はへら形で、先は尖り、つけ根の部分は細くなる。茎につく葉は少なく、つけ根の部分は茎を抱く。開花時期は7月から8月である。茎先に複数の散形花序(たくさん枝が出て、先に1個つずつ花がつく)を組み合わせて出し、黄色から暗い紫色の小さな花をまとまってつける。花は大きな総苞(花序全体を包む葉の変形したもの)片に包まれるように咲く。花の後にできる実は分果(複数の子房からできた果実)である。属名の Bupleurum はギリシャ語の「bous(牡牛)+pleuron(肋骨)」からきている。葉のつき方の様子から名づけられた。種小名の ajanense は「(シベリアの)アジャン湾(Ajan)の」という意味である。写真は7月に旭山動物園で撮った。学名:Bupleurum ajanense★その姿見れば見るほど変わってる マイウェイかな礼文柴胡は花図鑑植物図鑑PR