巴草(トモエソウ) 夏の花 2011年08月18日 巴草(トモエソウ)はオトギリソウ科オトギリソウ属の多年草である。北海道から九州にかけて分布し、山地の草原などに生える。海外では、朝鮮半島、中国の東北部、シベリアにも分布する。草丈は50~130センチくらいである。茎の断面は四角形である。葉は披針形で向かい合って生える(対生)。葉のつけ根の部分は茎を抱く。開花時期は7~8月である。茎先に花径5センチくらいの黄色の五弁花を開く。雄しべはたくさんあり、雌しべの先は5つに裂ける。花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。和名の由来は、花弁が巴状(卍のような形)にねじれて咲いているところからきている。属名の Hypericum はギリシャ語の「hypo(下に)+ erice(草むら)」ないし「hyper(上に) + eikon(像)」に由来する。種小名の ascyron はオトギリソウのギリシャ名である。写真は8月に奥日光の小田代原で撮った。学名:Hypericum ascyron★黄の花のねじれ不思議な巴草 空を翔けるやスクリュー巻いて花図鑑植物図鑑PR