信濃金梅(シナノキンバイ) 夏の花 2011年08月14日 信濃金梅(シナノキンバイ)はキンポウゲ科キンバイソウ属の多年草である。北海道から本州の中部地方にかけて分布し、高山の湿った草地や尾瀬沼などの湿原に生える。海外では、朝鮮半島にも分布する。信濃金梅草(シナノキンバイソウ)や蝦夷金梅草(エゾキンバイソウ)の別名がある。草丈は20~70センチくらいである。茎は直立し、上部で枝分かれをする。根際から生える葉には長い柄があり、手のひら状に5つに裂け、それぞれの裂片はさらに細かく切れ込む。葉には光沢がある。開花時期は7~9月である。花径3~4センチくらいの大きな金色の花をつける。ただし、5~7枚の大きな花弁のように見えるのは萼片である。花弁は長さが7ミリくらいで、雄しべより短い。よく似た千島の金梅草(チシマノキンバイソウ)のほうは、花弁が雄しべより長い。花の後にできる実は袋果(熟すと果皮が自然に裂けて種子を放出する)の集合果である。属名の Trollius はドイツ語の「Trollblume(セイヨウキンバイソウ)」からきている。種小名の riederianus は採集者「リーデルの」という意味である。変種名の japonicum は「日本の」という意味である。写真は7月に中央アルプスの千畳敷カールで撮った。学名:Trollius riederianus var. japonicus★金色に照り輝いて奥山に 夏を知らせる信濃金梅花図鑑植物図鑑PR