釣船草(ツリフネソウ) 秋の花 2011年08月27日 釣船草(ツリフネソウ)はツリフネソウ科ツリフネソウ属の一年草である。日本各地に分布し、山地の水辺ややや湿った場所に生える。海外では、朝鮮半島、中国東北部にも分布する。草丈は50~80センチくらいである。葉は楕円形で、互い違いに生える(互生)。葉の縁には細かいぎざぎざ(鋸歯)がある。開花時期は8~10月くらいである。葉の脇から花柄を出し、紅紫色の花を数輪ずつつける。花冠は長さが3~4センチの筒状で先が唇形に裂ける。また、距(花冠のつけ根が後ろに飛び出たもの)が後ろに突き出て渦巻き状になる。花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。花柄から下垂する花の形を釣船に見立てたのが名の由来である。俳句の季語は秋である。属名の Impatiens はラテン語の「impa(否定)+tient(忍耐)」からきている。「我慢できない」という意味で、さく果にさわると急に弾けることから名づけられた。種小名の textorii は採集家「テックストルの」という意味である。写真は8月に山形市野草園で撮った。学名:Impatiens textori★のんびりと棹を垂らして釣船草 派手な衣装で人目気にせず花図鑑植物図鑑PR