蝦夷蓬菊(エゾヨモギギク) 秋の花 2011年09月15日 蝦夷蓬菊(エゾヨモギギク)はキク科ヨモギギク属の多年草である。北海道に分布し、海岸沿いに生える。海外では、朝鮮半島、中国、シベリアなどにも分布する。分類上は、ヨーロッパ原産の蓬菊(ヨモギギク)の変種とされている。両者を区別しない見解もある。環境省のレッドリスト(2007)では、「絶滅の危険が増大している種」である絶滅危惧II類(VU)に登録されている。草丈は50~100センチくらいである。葉は羽状に深く切れ込み、互い違いに生える(互生)。葉の縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。開花時期は8~9月くらいである。花径1センチくらいの筒状花だけからなる黄色い花(頭花)をたくさんつける。花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。別名を蝦夷の蓬菊(エゾノヨモギギク)ともいう。属名の Tanacetum はラテン語の「tanazita(不死)」からきている。種小名の vulgare は「普通の」という意味である。変種名の boreale は「北方系の」という意味である。写真は10月につくば植物園で撮った。学名:Tanacetum vulgare var. boreale★めずらしい花の姿できらきらと 輝き放つ蝦夷蓬菊花図鑑植物図鑑PR