犬サフラン(イヌサフラン) 秋の花 2011年09月09日 犬サフラン(イヌサフラン)はユリ科イヌサフラン属の多年草である。分類体系によってはイヌサフラン科とされる。原産地はヨーロッパ、西アジア、北アフリカである。球根植物で、机の上に置いておくだけでも花を咲かせる。草丈は10~20センチくらいである。花の咲くころには葉はなく、翌春になって線形の葉が出てくる。開花時期は9~10月である。花の色は紅紫色、ピンク、白などである。花被片は6枚である。クロッカスやサフランに似ているが、雄しべの数や形状が異なる。犬サフラン(イヌサフラン)の雄しべは6本である。多弁化した園芸品種もある。和名の由来は、サフランに似ているが食材として役に立たないことからきている(サフランはフランス料理の食材)。一般にはコルチカム(Colchicum)の名で流通している。コルヒチンという痛風治療薬の原料となる。コルヒチンはアルカロイドで、誤食すると呼吸麻痺を起こすこともある。属名の Colchicum は自生地である黒海沿岸の地名「コルキス(Colchis)」からきている。種小名の autumnale は「秋咲きの」という意味である。写真は10月につくば植物園で撮った。学名:Colchicum autumnale★どことなく妖気を秘めて土の上 犬サフランの灯す明かりか☆食べられぬけれど効用あるのよと 犬などつけずコルチカム云い花図鑑植物図鑑PR