丸葉乗鞍薊(マルバノリクラアザミ) 秋の花 2011年09月06日 丸葉乗鞍薊(マルバノリクラアザミ)はキク科アザミ属の多年草である。日本固有種である。中部地方に分布し、亜高山や高山の林の縁や道端に生える。草丈は100~150センチくらいである。同じ中部地方に分布する乗鞍薊(ノリクラアザミ)の変種である。葉は一般のアザミ類と異なって深い切れ込みがなく、細長い楕円形をしている。基本種には深い切れ込みがある。葉の長さは10~20センチくらいである。葉の裏面には白い毛が密生し、白っぽい。このため雪薊(ユキアザミ)の別名がある。基本種も同様に裏面が白いので、裏白薊(ウラジロアザミ)の別名がある。開花時期は8~10月である。花(頭花)の色は淡い紅紫色で、茎先に横向きか下向きにつく。総苞片(花序全体を包む葉の変形したもの)が長く反り返るのが特徴である。花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。属名の Cirsium はギリシャ語の「cirsos(静脈腫)」からきている。静脈腫に薬効のある植物につけられた名が転用された。種小名の norikurense は「乗鞍岳の」という意味である。種小名の integrifolium は「全縁葉の」という意味である。写真は9月に上高地で撮った。学名:Cirsium norikurense var. integrifolium★薊でも葉っぱはスマート楕円形 切れ込むだけが能でないから花図鑑植物図鑑PR