犬行李柳(イヌコリヤナギ) 春の花 2012年04月08日 犬行李柳(イヌコリヤナギ)はヤナギ科ヤナギ属の落葉低木である。北方領土を含む北海道から九州にかけて分布し、日当たりの良い湿地や川岸などに生える。海外では、朝鮮半島、ウスリーなどにも分布する。樹高は2~3メートルくらいである。葉は長さ3~5センチくらいの細長い楕円形で柄はなく、縁には低いぎざぎざ(鋸歯)がある。葉は日本産のヤナギ属ではただ一つ向かい合って生える(対生)。ただし、互い違いに生える(互生)こともある。開花時期は3~5月である。葉に先立って短い花穂を出す。雌雄異株で、雄花と雌花がある。雄花は黄色い雄しべが密生する。雌花は黒い苞が目立ち、地味である。果実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)で、尾状にたくさんつく。和名の由来は、行李を作るのに使う行李柳(コリヤナギ)に似ているが弱くて役に立たないというところからきている。属名の Salix はケルト語の「sal(近い)+lis(水)」が語源といわれる。水辺に多いことを表している。その他、諸説がある。種小名の integra は「全縁の」という意味である。雄花の写真は4月に小石川植物園で撮った。雌花の写真は4月に箱根湿生花園で撮った。学名:Salix integra★春の陽をたっぷり浴びて蕊立てる 犬行李柳なかなかいいよ☆包まれた綿毛は白くふわふわと 役にたたねど姿可愛く花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|PR